奈良世界遺産
今年は、お盆に実家に帰れそうもないので、
ゴールデンウィークに、帰省することにしました。
実家と比較的近い、奈良。
チャンス!!と、奈良の世界遺産めぐりをする事に。
実家の最寄り駅から、奈良を目指します。
ワンマン電車。
ワンマンの文字が、カワイイです。
優先席のシートが、優先のマーク柄になってます。
JR西日本・・中々やります。
でも・・・天井には、懐かしいグレーの扇風機。
ドア入り口には、整理券発行機。
進んでいるのか??
しかも・・・運転席近くには、運賃箱。
その上には、運賃表。
まるでバス・・・。
運転席も、ガラス越しにではなく、見えます(丸見え??)
都会では、テロ対策などでピリピリしているのに・・・
のんびり〜ムード。
途中、とっても、変な名前の駅を通過。
名前自体は、変じゃないのですが・・・ひらがなで書くと、
何だか、笑えます。
JR奈良駅に到着。
ココの駅、特徴のある建物なのですが、只今工事中。
隣に新しい駅改札が出来てます。(仮??)
この古い建物は??どうなるんだろう??
後日談:昨日テレビを見ていたら、この奈良駅・・・
建物ごと移動してました!!
奈良交通とJTBが、運行している「世界遺産ぐるっとバス」の1日券を買います。
このバスで、効率よく世界遺産を回れます。
1日券で、指定範囲の路線バスにも乗れます。
まずは、「唐招提寺」に向います。
唐招提寺に到着。
南大門の赤っぽい柱が、印象的です。
唐招提寺の前の売店。
店の中に樹が、生えてます。
ちゃんと、樹とお店が共存しているところが、イイです(笑)
ポストには、申し訳程度に屋根が乗っています(笑)
拝観料を払い、中に入ります。
世界遺産証明のプレートの岩(←?)
ユネスコのマークに、胸が躍っちゃいます(笑)
ところが、正面には金堂(国宝)の姿はなく・・・
工場のような建物が・・・・
只今、金堂修理解体中だとか・・・
(2000年より2010年を目途に、「唐招提寺2010プロジェクト」がスタート)
中は、土台しか残ってなくて、
通路には、設計図らしき物が立てかけてあります。
この金堂・・・すごく見たかったのに・・・残念。
(まぁ、また修復後に、見に来ればいいんですけどね・・・(笑)
工場のような建物を抜けると、若葉がとてもきれい〜な小道。
この日はいいお天気で、少々暑いくらいだったのですが、
木陰に入ると、ヒンヤリ。
気持ちいい小道を歩いていくと、戒壇が見えてきます。
戒壇の門に到着。
鬼瓦が、とっても立派です。
(↑正直恐いくらい・・・(笑)
柵の向こうに見える戒壇。
(僧侶になるための、授戒の儀式を行なう壇だそうです。)
奈良では、東大寺(土造り)と唐招提寺にしか、ないそうです。
戒壇から、本坊までの道。
左に紫と黄色のあやめが、咲き誇ってます。
池には、スイレンが・・・。
樹で、道の先が見えないのを、とても風流に感じてしまいます。
ダイゴ井です。
現在は、埋まってます。
本坊の壁には、瓦が埋まっています。
シャチホコや瓦が、とても立派です。
御影堂への入り口。
御影堂です。
旧興福寺から移築復元したもので、1647年に再建されています。
鑑真和上の尊像が安置されています。
御影堂の境内にあって有名なのが、瓊花(けいか)です。
鑑真和上の故郷の花だそうです。
大変珍しく、今現在、皇居とここにしかないらしい。
鑑真和上の御廟です。
静かにひっそりとあります。
御廟の周りには、木々が生い茂っていて、
池もあります。
あんまり静かなので、池にかえるが飛び込んだ音にビックリしました。
(ビックリと言うより、ビビリました・・笑)
金堂は、残念ながら見ることが出来ませんでしたが、
中の仏像等は、別のところで見る事が出来るので、行ってみます。
この仏像や、修理解体のおかげで、
見ることの出来た「邪鬼」(屋根の部分を支えてる)
を、間近で見ることが出来て、感激。
とても感動しました。
左が、新宝蔵です。
右の建造物は、二つあって、南側が「宝蔵」北側が「経蔵」です。
正倉院と同じ、校倉造りです。
(私は、小学校の「百葉箱」思い出しちゃいました・・笑)
舎利殿と、鐘楼です。
国宝なのに・・・金堂の工場のような建物でなんとなく台無しです・・(笑)
講堂です。
この講堂の中の仏像も、もちろん素晴らしかったのですが、
もっと、私たちの目を引くものが・・・
世界遺産認定書です。
もちろん複製ですが、カッチョいい〜!!
何だか、見るのも見た〜ッ!!と満足して、唐招提寺を後にします。
しかし、このペースで行くと、1日で2つくらいしかお寺を、
回れない事に気づきました(遅い??)
少々、気持ちは焦るのですが、じっくり見よう!!
また来よう!!と言うことに(笑)
地図によると、ココから、薬師寺までは歩いて約10分。
ぐるっとバスもまだ来そうにないので、のんびり歩く事にします。
薬師寺までの道は、のんびり田舎道。
と思ったら、結構車通りが、激しい。
さすが、世界遺産。
車に気をつけながら、細い道を歩きます。
途中、観光客を意識したお茶屋さんや、骨董屋さんがあります。
ココの骨董屋さん、古銭を売っています。
海苔が入っていたらしい缶に、代金入れと書いて置いてあるのが、
なんとも楽しいです。
通気口の開いたビニールハウス。
初めて見ました(笑)
しばらく歩くと、薬師寺が近づいてきました。
しかし、薬師寺の門の一つに立てかけられている、
看板によると今日はなにやら、
夕方から灯篭に火を灯す行事があるとの事。
う〜ん、見たい!!
と言う事で、先に東大寺見を行くことにします。
南大門に行くまでのお土産やさんは、やはり面白い(笑)
はに輪に、明石屋さんまのかぶりもの(←奈良だから?)
に、パロディーTシャツ(笑)
ぐるっとバスに乗り込み、東大寺で降ります。
早速あります!!世界遺産岩!!
周りは鹿だらけ・・・
ころころウ○チも沢山落ちてます。
実家の犬もそうですが、只今抜け毛のシーズン。
鹿も、掴んだらごっそり抜けそうな毛がふわふわしてます。
南大門(国宝)に到着〜。
古さと、趣、大きさにアングリしてしまいます。
太い大円柱は、全部で18本。高さがなんと21メートル!!
南大門の横で、二胡を演奏しているオジさんがいます。
聞いていると、スピーカーからCDウォークマンを操作する「ピッッ」と言う音が・・・
弾いてなかったんかいッ!?(笑)
しかし、東大寺になると、人口密度も外国人観光客率も一気に上がります。
唐招提寺・・・人気ないのかな〜?(笑)
立派な金剛力士像!!
左が阿形、右が吽形です。
像高、約830センチのこの像・・・たった69日間で、作られたとか・・・
オドロキ!
南大門を抜けて、歩いていくと、右手に鏡池が見えてきます。
今日はこどもの日。
何やら催しがあるようで、舞台が組まれています。
その舞台の柱に、きれいな鳥がとまってます。
(多分・・・白鷺?)
何だか、絵になります。
金堂(大仏殿)の入場口は、端の方にあります。
拝観料を払って、中に入ります。
大仏殿を囲う塀の向こうに、若草山がちらりと見えます。
若葉が、キレイ〜
大仏殿が現れました!!
世界最大の木造建築物です!!
現在の建物は、江戸時代の1709年に再建。
規模は、創建当初に比べ、東西が3分の2に縮小されたそうです。
創建当初の大きさ・・・想像つきません。
まずは、お線香を・・・
しかし、このお線香立ての中が熱くて、
煙モウモウで、なかなか、お線香が立てられません(泣)
手を清め、いよいよ大仏殿の中に入ります。
大仏様です。
小さい頃見たときは、大きさにビックリ〜!!でしたが・・・
今見ても、やはり大きいです。
重さは、約380トン、目の長さだけでも、1メートルあるそうです。
恒例、大仏様の鼻の穴くぐり〜ッ!
小柄な私たちは、挑戦してみたかったのですが・・・
何度も言いますが、今日はこどもの日!!
子供たちが並んでくぐってます。
そんな時に、詰まっては恥!!と言う事で、諦め(笑)
大仏殿の中には、建築当初の模型や、仏像が沢山あります。
すみの方に、あったこのコーナー。
小さい子に「この人たちは?」と聞かれたお父さんが、
「この人たちは、今お風呂に入っているんだよ」と説明(笑)
え〜!?
大仏様にも献灯して、大仏殿を出ます。
大仏殿の出口の方に、ゴミ箱。
何だか、ゴミ捨てるだけで、良い気分になれそうです。
さて、気が付けばもう2時。
お昼食べていないので、お昼を食べに行く事にします。
有名な茶粥のお店にも惹かれたのですが、
明日、実家の方で茶粥を食べに行く予定なので、
路線バスに乗り、奈良駅の近くのカフェで、普通にごはんを食べることに。
(余談:次の日行った茶粥屋さんは、あいにく休日・・・とほ・・)
お腹が空いていたので、ぺろりと平らげます。
食べ終わって、一息ついたので、三条通りをふらつく事にします。
有名な中谷堂。
ここの餅つきは、何回かテレビにも出てます。
丁度、お餅つきやっていたので・・・
(右:動画です。クリック!)
お餅つきに見入り、早速購入。
(その場で食べれるように、小さな紙にはさんでくれます)
食べてみると、まだ温かくて、やわらかくて美味しい〜。
せっかくなので、実家にもお土産で、購入。
お餅も食べ、すっかり満足。
薬師寺の閉まる時間まで、少ししかないので、
興福寺をささっと見てから、JR奈良駅に向かうことにします。
興福寺の階段を登る手前にある、猿沢池です。
この池には、なぜか亀が沢山泳いでました。
北円堂の前にある、手洗水。
龍の口から出てきます。
北円堂は、720年頃に建てられた大変古いものです。
現在の建物も1210年に再建されたもの。
五重塔も、とても古くもとは730年に建てられたものだとか。
しかし、この五重塔・・・5回も焼失しているそうです。
東金堂です。
昭和12年に解体修理工事の時に、
本尊の台座の中から白鳳時代の仏頭(国宝)が発見され、
話題を呼んだそうです。
おばちゃんなら知ってるかも??
世界遺産岩は、私たちが入って来たのとは反対側の入り口にあります。
(さっきバスの窓から、見えました。)
薬師寺の閉まる時間があるので、見に行っている余裕は、ありません。
今度来た時まで、お預け。
JR奈良駅のバス乗り場を目指します。
三条通を、奈良駅に向って歩くと、
古くからある、奈良漬のお店や、筆屋さん、醸造元などを見れます。
三条通をちらほら見ながら、
バス乗り場に行くと、ぎりぎりセーフ・・・。
ゆっくり歩き過ぎた模様(笑)
バスに乗り込み一安心したのもつかの間。
道が混んでいて、中々進みません。
薬師寺は、4時半受付の5時で閉まってしまいます。
バスよッ!頑張れ〜。
何とか、4時過ぎに薬師寺に到着。
ぐるっと世界遺産バスも最終便で、乗客は私たちだけ。
ガイドさんも心配してくれました。
北門から、薬師寺に入るところに、
世界遺産岩発見。
しかしこの岩・・・プレートがありません。
金堂は、まだ新しいという印象を受けます。
この建物は、1528年の兵火によって焼失、昭和51年にやっと再建されたものだそう・・・
今回、奈良に来て、お寺の焼失って多い事を知りました。
東塔です。
風格があり、かっこいい〜ッ!!
六重塔に見えるが、実は三重塔と言うのは、有名な話です。
屋根に見えるのは「裳階(もろこし)」と言う部分です。
薬師寺の関係者の方が着ているはっぴ。(こっそり撮影・・・笑)
薬のマークがカワイイです。(笑)
色鮮やかな西塔です。
こちらも1528年に焼失、昭和56年に再建だそうです。
現在は、東塔よりも高さが高いそうですが、
500年後に、東塔と同じ高さになる計算だとか・・・
同じ高さになるところ・・・見れない・・・(泣)
白鳳伽藍を大体見終わったので、
万灯会の会場へ移動します。
会場の中は、きれいに灯篭が並べられ、
会場の門の外にも、灯篭が沢山、でています。
万灯会の他にも、お祭りがあるようで、「大唐西域壁画殿」の前には、
お面をかぶった人や、獅子舞がいます。
中からは、音楽が聞こえてきます。
灯篭点灯は、6時から。
まだ、少し時間があるので、
薬師寺の周りをぐるっと歩いてみる事にします。
手書きの文字が、何とも面白くて撮ってしまいました(笑)
犬の姿が見当たりません(笑)
南門に来ました。
ここから、東塔が見えます。
こっちの方が、駅やバス停には遠いのですが、
正面入り口と言う感じがします。
読みどおり(←?)こっち側に、
プレートのついた世界遺産の岩が!!
やった〜!と喜び勇んで撮影(笑)
薬師寺の裏の森です。
なぜか、わりと大きな鳥が、沢山いました。
日も暮れてきて、東塔と西塔の相輪(そうりん)が、シルエットに。
とってもウツクシィ〜!
そろそろ6時なので、戻ろうと方向を確かめながら歩いていると、
こんな一角に。
この辺は、普通の民家なのですが・・・
なんとなく雰囲気がいいです。
薬師寺に戻ると、灯篭に灯が灯ってました。
暗くなるまで、待ってようかとも思ったのですが、(キレイだっただろうな〜)
実家に帰る都合で、早い目に引き上げる事にします。
帰りは、近鉄西ノ京駅から、近鉄電車に乗ります。
お寺は、お祭りでもない限り、閉まるのがとても早いです。
今度来る時は、ビックリするくらい早起きしよう!!
と考えつつ、結構歩いたので電車で爆睡(笑)
実家に帰って、お餅つきの動画を見せてから、
(↑美味しさ倍増計画!)
お土産のお餅を堪能〜。
つきたてをあの場で食べるよりは、少々硬くなっていましたが、
普通で考えると、十分美味しい〜。
奈良は、まだまだ見足りないので、
実家に帰る時にまた、来たいです。