2010.10.7.thu(2)
時間の都合上、バスの中で昼食を食べた私達。
旅の恥はかきすてとはいいますが、他の日本人観光客の皆様ごめんなさい〜っ。
もうしません〜。
アルハンブラバスを、降りると皆さん時間に
余裕があるのか、地図を黙々と見てました。
チケット売り場の近くの入り口から入り
ナスル宮を目指します。
今回、満室でとれなかったパラドール・デ・グラナダ。
アルハンブラ宮殿の中に泊まれます。
日本人観光客率が高そうなので、ま、良いかと…。
目指すはナスル宮なので、サンタ・マリア教会に、カルロス5世宮殿を、素通り。
アルハンブラ宮殿のチケットは、午前の部と午後の部にわかれています。
どちらかの部を選んだ後に、ナスル宮入場の時間を指定します。
チケットを持っていれば、アルハンブラ宮殿の敷地内には、入れるのですが、
ナスル宮には、指定した時間の回にしか、入れません。
私達は、14時30分に指定したので、14時過ぎには、ナスル宮前に到着。
ナスル宮殿の入り口には、既に行列ができてました。
海外で、こんなに時間にキビシイのも珍しいです。
14時半の回の入場開始。
チケットには、バーコードもあるし、
入場口にはバーコード読み取り機らしきものもあるのですが
なぜか、目認(笑)
中に入ると、イキナリスゴい入り口。
それをくぐると、イスラム芸術の世界。
綺麗なタイルに、アラビア文字らしきものが刻まれている壁。
白い壁がまぶしいです。
メスアール宮から、メスアールの中庭。
床も、天井も、どこにも手を抜いていません。
アラヤネスの中庭。
中庭には大きな池があります。
この時代、砂漠に近いこの地では、水は富や権力の象徴だったそうです。
大使の間、かなり広いです。
天井が高いので、中はひんやり。
何重にもなった入り口。 壁の模様とタイルが何とも綺麗。
コマレス宮。
ナスル宮の中心です。
コマレス宮に入ろうとして、入り口が左右に仕切られているのを発見。
見るのに夢中だった私とじゅん君は、左右バラバラ。
左右行き来できないので、もう一度池をぐるっと廻らないと反対側にはいけません。
他の人がロープをまたいでいたので、じゅん君がロープをまたいだら、
運悪く見つかっちゃって、係の人に怒られちゃいました(笑)
もう一度またぎ直して、グルッと廻って来ようとしたじゅん君に
「もう良いよ〜、真面目過ぎ〜」的な笑いが。
クソ真面目な日本人〜!と、思われた様(笑)
12頭のライオンの噴水があるライオンの中庭は、見事に修復中。
ライオン1頭も見かけませんでした。
修復中なので、ライオンを別の部屋で見る事が出来たのですが、
その部屋は、なぜか撮影禁止。
思っていた通り、日本人の団体さんが来たので
耳をダンボにしたり(←笑)接触しない様に避けたり。
各国の言葉で書かれた、工事の柵。
改装中、正しい日本語です。
ライオンの中庭を囲む様に3つの間があります。
これは、二姉妹の間と言われる間で、最も古い建物らしい。
鍾乳洞のような天井。
中庭の周りにはハーレムがあったらしい。
ハーレムというと、何となく想像つかないのですが
日本の側室制度と同じ?
国は違えど…。
見事な彫刻ですが、修復中な部分は
実に大胆に修復されています。
アルバイシンが一望できるバルコニー。
皆さん、アルバイシンを見てぼーっと。
彫刻だらけだったので、外の空気と白い壁が何とも新鮮。
中庭に、空いているベンチを見つけたので、
歩き疲れた私達もちょっと一休み。
日光もそうですが、これだけ装飾が沢山あると、お腹いっぱいになっちゃいます。
ここで暮らしていると、たいていの物が簡素に見えてしまいそうです。
休憩していたら、ニコニコしながら近づいてくるおじいちゃん。
見ろ見ろ!と指差すおじいちゃんのカメラの液晶をみると、
私達がぼーっとしている姿が撮られてました(笑)
手振りで理解したのは、バルコニーから望遠で撮ったみたいです。
なぜ撮られたのか、なぜ見せに来たのか、全くの不明。
ま、ニコニコしてたし、ま、いいかと(笑)
私達の休憩していたベンチの横にも、
至る所にあった、謎の洗面器。
水が特に入っていないのですが、何かの意味があるのか?
後日談:謎だったので調べてみたのですが、色々憶測があるみたいですが
どれも本当っぽくないので、あえて書かない事にします。
一休みしたら、リンダラハの中庭。
この周りにもベンチがあって、皆さんそれぞれ休憩中。
この中庭、光りの入り具合がとても綺麗でした。
この中庭で、ナスル宮はおしまい。
本当は30分で次の回の人達が来るので、出なくてはいけないらしいのですが
そこは、スペイン時間。
私達も2時間は居た気がします(笑)
出て来たら、子猫が。
少し腰が引けて歩くその姿が、カワイイ!!
よく見ると、向こうの方に、子猫沢山いました。
やはり水があり、噴水が沢山あります。
戸口いっぱい、綺麗に花が咲き乱れてます。
この小さな紫色のお花何て言うんだろう??
庭園を抜けて、パラドール・デ・グラナダの裏を通り
ヘネラリフェを目指します。
こっちのルートは、あまり人が通らなくて良いです。
途中の花壇には、スゴくく綺麗なバラやダリアなど。
東京のお花屋さんで見るより断然綺麗です。
自然が多いので、当り前なのかもしれませんが
花びらが可憐で、本当に美しい。
ステキな木のトンネルがあったので、ずんずん進んで行くと
ヘネラリフェの出口でした(笑)
逆走してしまった私達。
ま、途中少し気が付いてはいたんですけどね。
引き返して、ちゃんとした入り口から。
ここで、何組かの日本人の団体さんと遭遇。
重なってしまうと嫌なので、通過待ち。
ベンチがあったので、ぼーっと座ります。
手入れされたお庭に、心地いい噴水の水の音。
高い空に、暖かい(暑い?)太陽に、すがすがしい風。
海外に来ると、日本の湿度が如何に不快なものか実感しますが
その湿度に慣れている私達の身体が、カサカサになってしまうのも事実。
うーん。
考えている間に、団体さんが行ってくれたので、ヘネラリフェに入ります。
もう見慣れてしまった白い壁と、彫刻。
ヘネラリフェは、夏の別荘。
雪解け水を利用した噴水や水路が沢山あります。
やはり、水が貴重だった砂漠の民には実用的なもの以外に
目で見る水の涼やかさも、重要だったのかも。
確かに、爽やかな気候ですが日本より日差しがキツいスペイン。
水が何とも涼やかに感じます。
ここから見えるナスル宮は本当に美しいです。
オレンジやザクロ。
食用かどうかは不明。
日も傾いて来たので、アルカサバに行きます。
行きに素通りした、教会や宮殿をまたもや素通り。
アルハンブラ宮殿は、1日じゃ無理です。
が、1日以上費やすと、疲れる可能性も(笑)
行きには気が付かなかったのですが
教会の前には、こんな水路があり綺麗な水が流れていました。
アルカサバの入り口付近で、お手洗い。
自販機があり、飲み物やお菓子など売っていたので
チョコクッキーを買ってみました。
フツーに美味しい。
入り口を入ると、いきなり狭い通路。
要塞なので、先程からの優雅な住居部分と雰囲気がまるで違います。
階段を登ると、アルバイシンを見渡せるちょっとした広場。
下を見れば、アルバイシンの白い壁。
上から見ると、そう迷いそうでもないんですけどね。
広場を降りて先へ行くと、要塞要素たっぷり。
アルカサバは、アルハンブラ宮殿の中で最も古い部分で
9世紀に築かれたとか。
キリスト教の攻撃から都を守るために
建てられたものですが、敵がキリスト教と言うのも…
今も続く宗教紛争って何だろう?って思っちゃいます。
私達が目指すは、ベラの塔。
ドラクエのダンジョン風なこんなところとか、
謎の螺旋階段とかを抜けて行きます。
ベラの塔に到着すると、夕日に染まるアルバイシンが見えます。
この時間に、午前中に行ったサン・ニコラス展望台に
行くと、夕日で真っ赤に染まるアルハンブラ宮殿が見えるんだとか。
下を見下ろすと、要塞らしいもう1つの塔。
上を見上げると、スペイン国旗がはためいてました。
ここで、一人旅らしいお兄さんから写真の要請。
私達も撮ってもらったのですが、「シェイシェイ」と言われちゃいました。
今まで、中国人に間違えられなかったのを不思議に思ってた私達。
やっぱりな、とここで初めて納得(←笑)
そうこうしている間に、どんどん日は暮れて来ます。
帰りは、裁きの門からでます。
数分後にバスが来て、乗り込んで一息。
いやー今日はよく歩いた。
バスを降りたら、ホテルまで歩きます。
閉まっているお店のシャッターには、そのお店の絵。
フルーツ屋さんに、キャンディー?
明日も朝が早いので、今日はホテルで持って来た日本食と
その辺で買ったお菓子で夕食。
あぁ、お味噌汁って美味しい〜。